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- Date:2025年04月19日
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妖しくグロテスクな和風の詩をどうぞ。
●黒板のすみの落書きは世界の秘密を書いている。学生路の辻道に猫が死んでいる。猫魔道。縁起が悪い。
●飴玉の烙印は巴紋。葵紋もある。家紋飴か。そういえば昨日ひろったどんぐりにも、チョコレイトにも謎の家紋。遠き過去からの難題であるか。
●宗教受胎 羊水に浮かぶ蓮華 経血を舐める鬼 水頭症の子供のあたまゆらゆら
●しばらく、まどろんでいた。酩酊とした中で、罪びとの夢に見た、彼岸に睡蓮は浮かぶのか迦陵頻伽は鳴くのか
●瓢箪から駒 お寺のおみくじの縁起物に混ざる般若面 金縁の丸眼鏡鈍色に光る 玉音放送の流れるラヂヲ 遠く昏く みな病的に耀き。
黄昏時 「供養に参りました」墓の周りの彼岸花 桜の木の下に埋めて死体 弟を殺して弟切草
●血の涙を流す仏様 風鈴の下でゆれる幽霊文字 街灯に記されたうらめし文字 黒々と墨
●昔処刑場のあった踏切 その近くの田んぼで蛙のお経 虫の呪詛
●生白い女のうなじに幽霊の正体見たり枯れ尾花
ホルマリン漬けの胎児 なにを想ふ 母の羊水か まなこを閉じ
●蝉時雨 夏の眩暈 標本室の中 眠る胎児のホルマリン漬け 青い水子 沈黙のまま嗤う
●石畳の裏路地 母に背負われ 匂うシャボンの香り 秘密の唄
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