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淡い夢のなかで…

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鬼の在りよう



古くなったモノには、魂が宿る。それは付喪神や猫又や古狐狸といった妖怪である。

闇が深く、魑魅魍魎の跋扈していた時代が日本にはあったが、明治の文明開化といった近代化が進んでからは、それらの闇の生き物は、世間から姿を消していった…

現代はより一層そういった傾向が増していき、妖怪なんてどこにいるの?と思われるほど、人々の意識は、”妖怪なんていない”とされている。

昔は見えないものがあって、それを信じていた時代が確かにあった。

しかし、今では、神や仏すらないがしろにする時代になってしまった。文明の発展と共に、神仏を軽んじて扱う末法の世である。世も末というやつである。

そして…妖怪や「心の鬼」は、この明るい文明社会の中でも闇を跋扈している。

恨み、憎しみ、怨念。そういった恐ろしい感情が変化して、人の心を喰らい、そして周りの人間をも巻き込んで、喰らってまた闇に消える恐ろしい「鬼」が、今この現代に、いる。人の心の闇が深ければ深いほど、鬼は現れ、宿主の、人間の体を喰らい、すべてを喰らい尽くすのだ。

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